ニュース

日本が世界に誇る演歌歌手・原田悠里

ミリオンセラー歌手が唄う平和への歌

2016年5月27日
現職アメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪問し、歴史的なスピーチをおこなったバラク・オバマ氏。(以降、敬称略)

彼は

「1945年8月6日の朝の記憶を決して薄れさせてはならない。
その記憶は、我々の道徳的な想像力をかきたて、その記憶によって我々は変化していくことができる。」

と世界に向けて発信した。

yuri-harada_01その年の9月、日本が誇る演歌歌手にインタビューする機会を得た。

彼女こそ、オバマ大統領が語ったと同じ

「我々が忘れてはならない戦争での記憶」を唄う歌手、

原田悠里(はらだ・ゆり)。

そして今回ここで特集する曲は「特攻の母 ~ホタル~」。

 

ただ、原田悠里は北島音楽事務所の花形歌手であり、3年連続でNHK紅白歌合戦に出場した実力の持ち主で、ミリオンセラーの「木曽路の女」や60万枚セールスを記録した「津軽の花」など、普段は演歌を唄っている。

つまり、ここでクローズアップする「特攻の母 ~ホタル~」は、これら歌謡曲とは方向性が違うため、決してこの曲が原田の代表作というわけではない。しかし、原田が唄う「特攻の母 ~ホタル~」は、「レパートリーの1つ」といった域をはるかに超える曲なのだ。

そもそもこの曲は、浪曲師であり演歌界の母ともいえる二葉百合子(ふたば・ゆりこ)から引き継がれた歌であり、二葉自身も先輩歌手から、戦後に戻らぬ息子を待ち続けた母を描いた「岸壁の母」を継いでいる。

もちろん、世代を超えて歌い継がれる歌は多々あるが、「特攻の母 ~ホタル~」は、「岸壁の母」同様に、戦争での実話をそのまま歌にしたという重みが、他の曲とはまったく違うのだ。

歌詞の始まりはこうだ。

yuri-harada_02『私は鳥浜トメと申します。鹿児島県の知覧(ちらん)という小さな町で小さな旅館をいとなんでおりましたが、太平洋戦争がぼっぱつした直後、昭和16年12月24日、飛行基地が発足いたしました。

 

静かだった知覧の町も飛行機の爆音に明けくれるようになりました。飛行兵といっても15~6才から22~3才の少年達が、日夜急仕込みで飛行機を操縦する猛訓練に励んでいたのでございます。』

知覧基地には日本各地から特攻隊員候補が集り、トメの旅館も軍の指定食堂となる。戦局が悪化する昭和20年(1945年)3月25日、トメを「知覧のお母さん」と慕っていた18才の宮川三郎が、沖縄へ飛び立ったまま帰らなかった。

「僕は、死んでも必ずホタルとなって会いに戻ってくる」と言い残して。。。

yuri-harada_03その翌日、庭で尾をひくホタルの光。

彼がホタルとなって、会いに戻ってきたのだろうか。

母ひとり・子ひとりで育った宮川。

たった一人の母を大切に思っていた彼。

そして、宮川と同じように散っていった少年飛行兵1,036人の尊い魂をまつって、基地の跡には知覧平和観音が建立された。

小さな身体で圧倒的な存在感

yuri-harada_08舞台で見る以上に間近で見れば、折れてしまいそうなほど小柄な原田は、しかし、いざステージでは圧倒的な存在感で観客に歌いかける。

東京のコンサートでは多くの聴衆が、悲喜こもごも演歌の後、彼女の歌声により悲しい「記憶」と涙の世界へ導かれた。実は、鳥浜トメと特攻少年兵たちの悲話は、書籍にも、そして映画にも舞台にもなっている。

だが、原田の歌からこそ、広く世界に発信したいと願う。なぜなら、音楽は瞬時に国境を越えるからだ。

愛する母の元を飛び立つ息子。
帰らぬ息子を待ち続ける母。

子を想う母の心は、いつの時代も、どこの国でも変わらないはず。

にも関わらず、こうした悲劇は、戦争になると繰り返される。
そして、どんなに平和が大切だと叫んでも、いつになっても争いの無い世界はやってこない。

だからこそ私たちは、母が子を想う深さ・悲しさを、歌で追体験しなければならない。

繰り返してはならない事実と向き合うために。

原田悠里の歌への想い

取材に先立つ同年4月、原田の出身地・熊本では大きな地震があった。

慰問で訪れた故郷は、想像以上に過酷な状況だった。思い起こせば、東日本大震災の慰問先でも身につまされるできごとが色々あった。

震災後3ヶ月ほどの慰問ライブで、大きな笑顔と手拍子で応援してくれる小綺麗な女性がいた。

美容院で髪を結ってきたのか「ステキな髪型ね!」と声をかけると、女性は答えた。

「うん、この髪型ね、お父さんが好きなの!」
パァっと広がる笑顔に、思わず原田は尋ねた。

「あら、そう! お父さんは、どこにいるの?」

「お父さんね、津波で流されちゃった」

あまりのことに胸がつまり、後の言葉を、原田は続けることができなかった。

どれほどの慟哭(どうこく)の時を過ごしたのだろう。

どれほどの悲しみを乗り越えたのだろうか。

けれど彼女は、誰よりも明るい表情で原田のライブを楽しんでくれた。

yuri-harada_09「この女性(ひと)のように、わずか1時間ほどのコンサートでも、ほんの一瞬だけでも笑顔に戻ってくれるのなら、私は精一杯、心をこめて歌いたい。日本は今、災害列島とでも言いたくなるぐらい色々なところで災害が起きているでしょ。

地震だけでなく水害だってあるわけだし。だから明日には何があるか、わからないわけじゃないですか。

そう考えたら、落ち込んで萎縮するのではなく、この限られた命を、精一杯生きていく人たちのために、私は歌で皆さんを励ますことができればと想っています。

『元気になって』なんて、そんな簡単な言葉では言いつくせないのだけど、どんな状況であろうと、自分の中から生きていく力とか喜びとか、そういったエネルギーを私の歌によって、ほんの少しでも持って頂けるのなら、と。

被災地の慰問ライブでは毎回、本当に皆さん大変な状況なのを拝見して、私がこんな所で歌ってもいいのかしらって感じたりするんだけど、『悠里さん歌ってくれてありがとう』『来てくれてありがとう!』って皆さんが言ってくださるんですね。

だから、せめて精一杯歌わせていただこうと。

yuri-harada_04そして改めて想うのは、歌が好きだから、
この仕事につかせてもらったことへの感謝。

本当に有り難いお仕事をさせて頂いているなって、
心の底から感謝しています。」

 

 

音楽は国境を越え、歌は世界をつなぐ

原田は、鹿児島大学教育学部を卒業し、音楽教師として教壇に立っていた経験をもつ。人に教え、人を導く仕事をしてきたからこその説得力が彼女の歌にはある。

その原田でさえ、二葉から「特攻の母 ~ホタル~」を引き継ぐことは「挑戦」だったという。

富屋旅館を訪問し、残された衣服や同じ空間に触れてきたからだろうか・・・

ステージで唄っていると、少年兵たちが最後の日々を過ごした瞬間に、まるで自分自身もいたかのように、涙がこみあげてくるという。

yuri-harada_07そういった意味で、使命感などといった大きなくくりではなく、もっと小さな想いから、この作品を唄うことをライフワークにしていきたいという。

 

その言葉通り、彼女はコンサートで、やはり二葉百合子から引き継いだ「九段の母」なども歌っている。まっすぐ続く平和への道を願いながら。

 

「特攻の母 ~ホタル~」が世界に広がる日

取材を通して、この「特攻の母 ~ホタル~」は、平和教育の教材や世界平和へのメッセージソングになる可能性を感じた。

子供のみならず、親や教員でさえ知らない人が多い「知覧での悲話」。
日本人はおろか、世界各国で知られていない「少年特攻兵の実話」。

すべてのことがそうであるように、まずは事実を知るところから始めなければならない。

そのためにも、「特攻の母 ~ホタル~」が、原田悠里の歌声を通して世界に広がっていくことを願う。

なぜなら音楽は国境を越え、歌は世界をつなぎ、人を感動させるものだから。

そして、思いやりの連鎖は、世界の平和をつむいでいく。

だから原田は、想いという小さな炎を胸に、今日も心を込めて愛の歌を唄う。

(取材:2016年9月・敬称略)

yuri-harada_05

 

 

 

 

 

(インタビューアー・さこと原田悠里さん 2016年9月大阪市内にて)

紹介

原田悠里さん、読者プレゼント

原田悠里さんは、女ごころを歌わせたら天下一品の演歌歌手で、前述「木曽路の女」や「津軽の女」のほか、「涙しぐれ」や「秘恋」などロングセラーやノミネート作品など多数のヒットソングをもっています。

yuri-harada_stage

 

35周年記念曲として師である北島三郎氏がプロデュースした「女・・みぞれ雨」と最新曲「」そして「特攻の母 ~ホタル~」のCDを3枚セットで、2名の方にプレゼントいたします。

yuri-harada_ep01 yuri-harada_ep02 yuri-harada_ep03

ご応募は、下記フォームからどうぞ。(ご希望商品を明記ください)

コンサートやCDなどの最新情報は、下記をご覧ください。

http://www.kitajima-music.co.jp/yuri/

原田悠里オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/harada-yuri/

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

メッセージ本文

関連記事

  1. スーパーラグビーチームと契約した最初の日本人!
  2. 国境なき医師団より、感謝状をいただきました。
  3. 半世紀以上も最前線で活躍する 映画人・染野行雄(そめのゆきお…
  4. ガンに勝つアクション俳優・松田優(まつだ・まさる)
  5. 運営会社:株式会社アルトスター
  6. ホープ・チャリティーディナーが開催されます。
  7. 「世界平和実現プロジェクト・メディアサイト」での広告募集
  8. 世界平和音楽プロデューサー、マイラ・ケイ

ピックアップ記事

PAGE TOP